雑記帳

思いつくままに

おもてなし

今回は「おもてなし」講座です。

人をもてなすことは人の美しい行為のひとつと言えますが、[「もてなす」 というのは 「もて成す」つまり ○○を以って、ことを成す ということで、「食物を持って成す」とか、あるいは「楽器を持って成す」とか、言うところから来ているそうです。
もてなすことについて、聖書の中にも次のような勧めのことばがあります。

「見知らぬ人をもてなしなさい」(テモテ第1 5:10) entertained strangers
「人をもてなすことに努めなさい」(ローマ 12:13)  follow the course of hospitality

この英訳聖書のテモテ第1の方の「もてなす」と訳されているのは「エンタテイン」です。
エンタテナー と言った方が分かり安いかも知れません。
そうです。人を楽しませるのが、おもてなしの基本です。手の込んだものなど何もなくていいんです。
リラックスした一時を過ごしてもらえれば、それは最高の「おもてなし」です。
もうひとつ挙げたローマの方の「もてなす」ということばには「ホスピタリティ」という語が使われています。
似ていることばが 「ホスピタル」 病院です。
ホスピタルの語源は、昔キリスト教の巡礼者のための「宿泊所」を意味した「ホスピターレ」から来ています。というわけで、実は「ホテル」も「ユースホステル」の「ホステル」、そして、もてなす人である「ホスト」「ホステス」もみな同じ語源です。
病院とホテルとホステスがみんな同じ語源というのは面白いですね。まとめるとこういう事です。

ラテン語のhospesに由来する ことば。
hospes=(賓)客/あるじ(主人)役
hospitium=客を厚遇すること、丁重なこと/接待、饗応/宿、宿舎(独語辞書)
hospitalis=見知らぬ人を暖かくもてなす
hohospitality =もてなし、歓待
hospital=病院


さて、人を呼んでおもてなしをしているときに、そのお客さんに、何か頼み事があったのを思い出すということがあるかもしれません。
でも、その頼み事は、また後日にした方がいいと思います。
そうでないと、折角の「おもてなし」が、なーんか裏がありそうな”「おもて」なし”になってしまいますから。

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