ものみの塔 2012年2月1日号 より 「親のおしつけか」
ものみの塔 2012年2月1日号 「幸福な家庭の鍵―思春期の子供が親の宗教に疑問を抱くとき」より
「神への愛を教え込むよう努力する」と命じられているとして、その根拠として挙げているのがエフェソス6:4ですが、この聖句はどこも、神への 愛を 教え込むように などと 命じてはいません。
「…精神の規整とをもって育ててゆきなさい。」(エフェソス 6:4 新世界訳)
精神=マインド です。 規整=コントロールです。
新世界訳はそのままストレートに マインドコントロールを使って子供を育てなさいと訳しています。
これは単なる誤訳ではなく、意図的な誤導訳のひとつであり、エホバの証人はそうした多くの誤導を悟道として感謝して受け入れています。
(マインドコントロール: 自分の感情を制御すること。また、他人らの心を自分の意のままに操ること。例えば、宗教などが独自の手段によって信者の人格・精神を変革・統制すること。)
新世界訳のこの句の参照としてこう書かれています。
「精神の規整とを」。字義,「(エホバの)思いを入れることとを」。
しかし、これも、相当な意訳、もしくは誤りです。この聖句の中に、思いや精神などという事を意味する単語は一切含まれていません。
「精神の規制とをもって育てる」と訳している部分の意味のある単語は原語では次の2つだけです。
ギ語:エクトゥレポ- 成熟まで持って来るため、養うため
ギ語:パイーディア 訓練、指示、養育
普通に字義通りに訳すと、「父たち、子供を怒らせてはならない。主の警告と訓練の中で成熟まで持って来なさい(養いなさい)」という意味です。
そして、ごくごく当たり前のことを述べているだけで、ことさらに特別なことは何も述べていません。
例として下に示した新共同訳を始めほとんどの訳は同様の訳し方をしています。
6:4 父親たち、子供を怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい。
「大人になったら自分で選択するものだ、ということを承知している」 誰が?
これは、質問に対するものみの塔の回答なので、承知しているのは、「組織」ということでしょう。
しかし、この文章には、意図的にその後の言葉が省かれていると考えて良いでしょう。
「…組織はそれを承知している。」「しかし、承認はしていない。」